2010-01-02

タイガーマスク

あけましておめでとうございます。
寅年の幕開けです。
平成22年第一回目の更新は、これしかないでしょう!



タイガーマスク。言わずと知れたKKの代表作です。

虎の穴からのジャンプ、グルグル回るリング、
ヒジを突き上げての走り、スポーツカー急発進など、見どころ満載です。

この作品では、KKがキャラクターデザインも担当しました。
テレビアニメ用に、原作の絵をガラリと変えています。

更に、オープニングアニメーション(以下OP)は、
作画監督、原画、演出、すべてKKの手によるもので、まさに独壇場。
ちなみに、当初、担当の演出家もいたそうですが、
その方のアイデアはほとんど無視したそうです。
KK31歳。若さゆえのやりたい放題!

このOPが、エモーショナルで、いま見ても古さを感じないのは、
当時のおおらかな制作体勢のもと、
KKが思いきり若さをぶつけることが出来たからかもしれません。

テクニックとかセオリーでなく、まだ誰もやっていないこと、
カッコイイと思うことを、若い身体感覚を駆使して大胆にやりきり、
結果、プレイ中(創作中)の高揚感、息づかいが、
フィルムに焼き付けられたのではないでしょうか。

KKは以前、雑誌のインタビューで「俺のアニメはロックだ」と語っていましたが、
タイガーのOPは、まさにロックの演奏を見てるようです。
それも、ロック歌手が若くて生意気な頃の演奏。
荒削りだけど、勢いがあって、強烈なオリジナリティのアピールがあって、
「なあ、どうだい、お前にこの凄さがわかるかい?」と挑発されてるかんじ。

いろんな要素が神懸かり的に合致してできた作品だから、
何度見てもドキドキするのかもしれませんね。


さて、今年は寅年。KKも寅年。としおとこ。
ますます旺盛に制作して傑作を生み出してもらいたいです。

みなさま、今年もよろしくお願いいたします。